【新刊書】オレン・ハーマン著、垂水雄二訳『親切な進化生物学者』

熾烈な生存競争と淘汰のもとで、なぜ他者を利する行動が生じたのか? 本書は哲学的テーマをはらんだ重厚な科学ノンフィクションであり、その謎を追い求めた末にホームレスとして死んだ異端の科学者ジョージ・プライスの驚愕の伝記でもある。
第I部では、メイナード・スミス、フィッシャーら巨星たちが織りなす波乱の科学史をたどる。利他行動も結局、自己の利益のために生じるのか、それとも自己を含む「群」のために? 進化の理解が深まるたび、科学はこの問いに直面する。一方マンハッタン計画の脇役だったプライスは、数奇な経緯と動機に導かれ、冷戦時代のあらゆる科学的革新に立ち会っていた。それが進化生物学のブレイクスルーを準備する。
第II部は進化学史と伝記が合流するところから始まる。プライスが導いた淘汰の方程式は、利他行動の理論に待望の普遍的定式を与え、「多層レベル淘汰」という大きなダイナミクスをも見渡すものだった。彼の報われない模索のすべてが、天啓のように一点に結実した瞬間。そのときすでにプライスは、純粋な「無私」の存在証明という究極の難題に向かって走り出していた。
最後は極端な宗教的献身、過激な利他主義にとりつかれ、すべてを失って自殺したプライス。彼の姿は、生身の人間である研究者自身と科学が提起する命題との〈相克〉を凄絶にものがたり、読む者を圧倒する。進化生物学の哲人ビル・ハミルトンとプライスの交流の記録も胸を打つ秀作。

出版社:みすず書房
発行年:2011年
608ページ
195�弌�135��

こちら単体ですと全国600円で発送いたします。
販売価格 4,620円(内税)
購入数


Calendar

2026年9月
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
Top

こちらの商品が
カートに入りました

【新刊書】オレン・ハーマン著、垂水雄二訳『親切な進化生物学者』

【新刊書】オレン・ハーマン著、垂水雄二訳『親切な進化生物学者』

商品合計 点 円(税込)

または、今すぐ購入

Amazon Payで決済中です。

そのままお待ちください。
決済が完了すると、自動で画面が切り替わります。